【体験談】読売旅行のハロン湾ツアーは高齢者でも楽しめる?82歳の祖父と行ったリアルレビュー

ハロン湾クルーズで絶景を眺める82歳の祖父と、腕を支える孫娘の猫 サービス・サブスク

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おじいちゃんのひと言が、全てのはじまりでした。


家族が集まって食事をしていたある日。
82才になるうちのおじいちゃんが、こう言ったんです。

「昨日テレビで見たんやけど、ベトナムのハロン湾いうところが素晴らしくてなぁ。あそこ、いっぺん行ってみたいわ。」

その時の私は「いいね〜」と、ほほえましく聞いていただけでした。
それからしばらく経ったある日、実家に帰ると、テーブルの上に読売旅行から届いた厚みのある封筒が置いてありました。中にはいろんな旅行プランのパンフレット。母がお遍路のバス旅で読売旅行を利用して以来、定期的に送られてくるんだそうです。

旅行パンフレットって、眺めているだけでも楽しいですよね。
「へぇ〜、いろんなプランがあるんだなぁ」と見ていたら、海外旅行を集めたパンフレットの中に、こんなツアーを見つけました。



まる美
まる美

ハロン湾……これ、おじいちゃんが行きたいって言ってたところ! 全食事付きで、全行程ガイド付き。これなら高齢者でも行けるんじゃない? そう思って、すぐに連絡してみました。

おじいちゃんに「こんなツアーがあるから行ってみない?」と尋ねると、どこか躊躇しながらも前向きな反応だったので、満席になる前に、とそのまま申し込んでおきました。

後日わかったのですが、実はおじいちゃんがすぐに「OK!」と言えなかった理由があって……それは後でお話ししますね。

【なぜツアー?】個人手配派の私が読売旅行を選んだ理由

正直に言うと、わたし自身はツアー旅行が好きではありません。食事も観光も自分の好みとペースで選びたいし、抱き合わせのお土産物屋さんへの立ち寄りもちょっと苦手。これまで行った海外も、今年1月に同じベトナムのホーチミンへ行った時も、全て個人手配で楽しんできました。※ホーチミンに行った際のeSIM事情についてはこちらの記事、ベトナムコーヒーのことはこちらに書いていますのでよろしければ読んでみてください。

でも、今回は80代のおじいさんを連れての旅行なので、話が全然違ってきます。

移動のたびに次の目的地を調べて、チケットを手配して、レストランを探して……これらを高齢者と一緒にやりながら、万が一体調が悪くなった場合に対応するのは、想像するだけで大変です。それよりも、全部お膳立てされた状態で「あとはバスに乗るだけ・テーブルについて食べるだけ」にしてあげた方が、おじいちゃんにとっても安心だし、私も気持ちに余裕が持てる。

まる美
まる美

同行する私もラクできるし、高齢者の旅こそ、ツアーの本領発揮なのでは?!と思ったんですよね。

今回私たちが参加したのは、読売旅行の【関西国際空港発着】ティートップ島に上陸できる!世界遺産ハロン湾・6時間クルーズと首都ハノイ(4日間)

観光の全行程が組まれていて、ハロン湾クルーズがメイン。7食すべてついているという、かなりラクちんそうなプランでした。

ハロン湾クルーズの受付がある建物の外観。

5月下旬出発のツアーで、これは日本でいうと梅雨と初夏を合わせたような、「雨季の入り口」の時期。滞在中は毎日雨が降っていましたが、不思議なことに観光の時間帯はほとんど雨に当たらず、振り返ればとてもラッキーでした。ただ、気温は高め(行っている間はだいたい30~32度くらいでした)でとにかく蒸し暑くて、少し歩くだけで滝汗が出るような気候でした。

【高齢者の不安】トイレ問題はこう解決した(紙パンツが神だった!)

おじいちゃんがすぐに「行く!」と返事できなかった理由、それはトイレの問題でした。

普段のおじいちゃんは、ほとんど家にひきこもってテレビを見ている生活。散歩や運動の習慣はほぼなく、「自分みたいな足手まといを連れて行ったら、まる美が楽しめないんじゃないか」という遠慮もあったようですが、それよりも気にしていたのは、持病の関係でトイレがとても近いことでした。観光中は自分の好きなタイミングでトイレに行けるわけじゃないので、これが本人にとっていちばんの心配事だったみたいなんですよね。

そこで、母と私で提案したのが「紙パンツ」です。

パッドはふだんから使っていたおじいちゃんですが、それでも最初は「恥ずかしい」とか「嫌だ」とか思っていたみたい。でも、紙パンツについての動画を見せたり、「これなら安心して動けるよ」と説明すると、意を決して「使ってみる」と言ってくれました。

おじいちゃんが旅行後も使っている紙パンツと尿パッドのパッケージを並べて見せている。
まる美
まる美

おじいちゃんは、この旅行から紙パンツの便利さに目覚めてしまったみたいで、先日は旅行に持参したものよりも給水量の多いタイプを、自分でドラッグストアに買いに行ってきたそうですよ(笑)

実際、観光中に何度かちょびっと漏れてしまうことがあったそうですが、紙パンツのおかげで気持ち悪さを最小限に抑えられて、全ての観光をこなすことができました。多めに持参していたので、気持ち悪いときは履き替えてもらって、なんと、マッサージまで楽しめたんですよ!

高齢者を連れての旅行を考えている方がいたら、これは本当におすすめします。ご本人の「恥ずかしい」という気持ちはとてもよくわかるのですが、紙パンツがあるとないとでは、旅行の質がかなり変わります。観光を全力で楽しむための旅のハックとして、ご本人も同行する方も、ぜひ前向きに考えてみてほしいアイテムです。

【完全ガイド】80代と海外旅行するためにやった8つの準備

今回の旅行にあたって、いろいろ準備や配慮をしました。私のように、高齢の家族と旅行を考えている方の参考になるかもしれないので、ここで共有しますね。

① 持ち物リストを作った

「備え」の意識が高い高齢者は、心配性の人が多い気がします。その結果、「あれもこれも」と要らないものを詰め込みたくなるみたいで……(苦笑)。そこで私は、事前に「おじいちゃんの持ち物リスト」を作り、それを見ながらいっしょに準備してもらいました。このリストのおかげで、忘れ物もなく、余計なものも入らず、スムーズな荷造りができたと思います。

👇こちらが実際のリスト

まる美が作ったおじいちゃんの持ち物リスト。

② スーツケースは1つだけにした

私とおじいちゃんの荷物を別々にすると管理も移動も大変なので、少し大きめのスーツケースを1つ用意して、2人分をまとめて私が持ち運びました。おじいちゃんは身軽な状態で移動できるので体力的にも楽だったと思いますし、かさばるお土産も余裕で入れて帰ることができました。

▼私たちが持って行ったのはこちらのMサイズ(4〜7泊)です

到着したノイバイ空港から、スーツケース片手に颯爽と出てくるおじいちゃん。

身長160㎝くらいの高齢男性が転がしてこんな感じ。

③ お金は全部まる美が管理した

お財布は1つだけ用意して、両替から支払いまで、すべて私がやりました。ベトナムドンは桁数が多く、お札の絵もほぼ同じでとてもわかりにくいので、高齢者に任せるのは混乱の元だと思いました。

両替したベトナムドンを財布にしまおうとしている女性の手元のアップ。

④ 飛行機の座席はトイレ近くの通路席を指定

事前の座席指定で、往復ともトイレの近くの通路席を希望して取ってもらいました。これだけでおじいちゃんのトイレ不安はだいぶ和らいだようで、約5時間のフライトでしたが、リラックスして過ごしてもらえたようです。

飛行機のシートマップ。おすすめの座席に黄色いマーカーがつけてある。

黄色のマーカーを入れたあたりの席を候補にして、希望をきいてもらいました

⑤ 耳が遠いので出入国審査用メモを作った

出入国審査は1人で通らなければなりません。かなり耳が遠いおじいちゃんが、審査官の言葉が聞こえなくても対応できるように、ベトナム語・英語・日本語で「私は耳が遠いです」「目的:孫娘と観光」「宿泊先のホテル名」「滞在日数」を書いたメモを持たせました。そして、念のために私もメモを携帯して、万が一に備えました。

👇実際におじいちゃんに持たせたメモ

おじいちゃんに持たせたメモ。「私は耳が遠いです」「目的:孫娘と観光」「ホテル名」「滞在日数:3日間」と三か国語で書いてある。

👇私が先に進み、パスポートに挟んでおいて審査官に見せたメモ

まる美が持っていったメモ。「次の人は私の祖父です。彼は耳が遠いので対応をよろしくお願いします。ありがとう!」と三か国語で書いてある。

⑥ スマホは落下防止でストラップ+斜め掛けに

ハロン湾クルーズ中に海に落とすと大変なので、おじいちゃんが普段使っている手帳型ケースを一時的に普通のケースに変えて、ネックストラップをつけて斜め掛けにしてもらいました。

▼肩が痛くならないように、ロープ状ではなく平たいものを選びました

ハロン湾を望む展望スポットからスマホで撮影しているおじいちゃんの後ろ姿。

👆まる美のサーフハットを被ってるおじいちゃん(笑)
スマホストラップのおかげで、こんな撮り方をしていても安心して見ていられました

⑦ 朝はバスタブにお湯をはって温まってもらった

私は暑がり、おじいちゃんは寒がり。現地はかなり蒸し暑い気候でしたが、冷房の効いたホテルで寝ると体が冷えてしまうので、毎朝バスタブにお湯をはってゆっくり浸かってもらいました。続く朝食も元気に食べてもらえたし、体力の消耗を抑えるのにも効果的だったと思います。

ちなみに、私はホテルにバスタブがあるとわかっている旅には入浴剤を持参します。今回はおじいちゃんのために、和風で温浴効果が高そうなこちらを持っていきました。

▼重炭酸とやさしい香りでリラックスできて、疲れがやわらぎました

⑧ ハノイの街中は手を引いて歩いた

ハノイの街は道路の凸凹がひどく、バイクも多くてかなり混沌としています。疲労でふらふらになりながら独りで歩くのは危険すぎると判断して、街中ではずっと手を引いてあげながら移動しました。

ハノイの市場を手をつないで見物しているおじいちゃんと孫娘の後ろ姿のイメージ。

【まる美の口コミ】読売旅行ハロン湾ツアーの良かった点

ハロン湾のクルーズ船で湾を背景に2ショットで撮影しているおじいちゃんとまる美。

ハロン湾をバックに2ショット♪おじいちゃん、頑張りました!

実際に参加してみて、ツアーにして正解だったと思うポイントがたくさんありました。

⏺️参加者にご高齢の方や一人参加の女性が多く、みなさんとても気を使ってくださいました。おじいちゃんのことも自然に助けてもらえる場面が何度もあって、本当にありがたかったです。

⏺️現地ガイドさんがとにかく親切で、ハノイの市場では参加者全員に旬の生ライチをふるまってくれたり、耳の遠いおじいちゃんにも丁寧に接してくれました。

⏺️ホテルの部屋が広くて、シャワーブースとは別に寝転べる仕様の大きなバスタブがあったのがありがたかったです。ハロン湾が一望できる窓辺のテーブルにウェルカムフルーツが置いてありました。

⏺️初日の夜から3日目の昼まで、7食全部ついていたので、食事について一切考えなくてよかったのは助かりました(3日目に立ち寄ったフォー専門店の牛肉フォーが絶品で、今でも思い出すくらいおいしかったです)。朝食はホテルのビュッフェでしたが、種類が豊富過ぎて全制覇は無理でした(笑)

⏺️全日程を同じバスで移動するので、かさばる荷物はバスに置いたまま身軽に観光できました。

⏺️バスに乗るたびにペットボトルの水を1本もらえたので、滞在中は一度も水を買わずに済みました。毎日ホテルの部屋に置いてくれているものと合わせるとじゅうぶん過ぎるほどでした。

⏺️ハロン湾クルーズの時間が6時間と長く、しかも船が貸し切りだったのが最高でした。他のツアーの方に気兼ねすることなく、のんびり絶景を楽しめました。

⏺️行程の隙間時間に、ガイドさんが現地スーパーでのお買い物やマッサージを提案してくれて、どちらも楽しむことが出来ました。しおりに書いていなかったこれらは嬉しいサプライズでした。

このツアーの詳細はこちらから確認できます👇

【注意点】参加前に知っておきたいポイント

同じツアーを検討している方への一情報として、残念に感じたポイントも正直にお伝えしておきますね。

🔼 このツアーは年間を通して催行されていますが、5月下旬のハノイ〜ハロン湾は雨季に入る時期。かなり蒸し暑く、ときどきスコールのような雨が降ります。日中は30度超えで湿度も高いので、ベストシーズンを狙うなら3〜5月・9〜11月など、比較的天気が安定しやすい時期に申し込むのがいいかと思います。※基本的に雨の日でもクルーズ自体は行われますが、天候が荒れると短縮や中止になり、代替観光に切り替わることもあるそうです。

🔼出発空港でのチェックイン時のオリエンテーションは、団体旅行の受付カウンターで個人ごとに行われます。これがかなりハイスピードで、流れるように説明してくれるので、高齢者だけで参加する場合は、一度聞いただけで全てを正確に把握するのは難しいかも。

🔼レートがいいのは現地空港での両替ですが、集合の都合でその時間が取れず、ベトナムドンは手数料がものすごく高いことを知っていながら、仕方なく日本で両替することに。1万円が7800円くらいになってしまったのは残念過ぎたので、現地空港での両替時間があれば……と思いました。

🔼観光の内容が意外と体力を必要とするものが多く、スンソット洞窟はアップダウンが激しい上にかなりの距離を歩きます。蒸し暑く、雨も降ってきた中での徒歩移動で、おじいちゃんがヘロヘロになってしまい、その後のティートップ島の展望台は断念。バスの乗り降りも頻繁なので、あまり体力のない高齢者にはけっこうキツめのスケジュールかもしれません。

🔼「せっかくだから」とホテルをグレードアップしたのですが、スタンダードプランのホテルの窓からは毎晩花火が見えたそうです。花火を楽しみたいならグレードアップはなしでいいかも。私が1人で参加するとしたら、スタンダードにします。

🔼バインミーや練乳たっぷりのベトナムコーヒーなどのご当地フードを食べる機会がほとんどなかったのが残念でした。きれいなレストランでの食事ばかりだったので、もう少しローカルな味も楽しみたかったです。

まる美
まる美

鍾乳洞でダウンしたおじいちゃんは船で休憩しておいてもらって、私は1人でティートップ島に上陸。参加者の70代後半男性が島の展望台に続く400段ほどの階段を軽快に登っていくのを見て、体力ってほんとに人それぞれだなあと思いました。

ティートップ島のビーチで拾った貝殻を手のひらに乗せて、海をバックに撮影した写真。

膝まで海に浸かって、貝殻拾いをしてきました

【結論】このツアーが向いている人・向いていない人

総じて言うと、読売旅行のこのツアーはとてもよくできていると思います。60才くらいまでなら、自信を持っておすすめできます。体力・脚力に自信のある方なら80歳オーバーでも全然問題ありません(実際に、おじいちゃんと変わらないくらいのご高齢でも、キビキビ歩いていた参加者もいらっしゃいました)。

帰りのフライト待ち時間、空港でベトナムコーヒーを飲む疲れきったおじいちゃん。

帰りのノイバイ空港にて。おじいちゃん、ヘトヘトです(苦笑)

ただ、うちのおじいちゃんのように普段あまり動かない、体力の落ちた高齢者には、少しハードな行程だったかなというのが正直なところです。おじいちゃんは帰国後1週間、ほとんど毎日寝たきりのように過ごしていたそうです(笑)。

まる美
まる美

後日家族で集まった時には、お土産のカシューナッツをポリポリ食べながら、写真を見てとても楽しそうに思い出を語っていました。孫と旅ができただけでもうれしかったみたいです。しんどい思いをした割にとても喜んでいて、連れて行ってよかったな~と思っています。

今回の旅行を終えていちばん強く感じたのは、おじいちゃんが言った「若いうちに行っておけばよかった」という言葉の重さです。歩けて、見られて、聞こえて、食べられて、トイレも問題なくできているうちに、いろんな体験をしておかなきゃ……と心から思いました。

特に若い世代でお金がなくて海外を諦めている人がいたら、借金してでも行ってきた方がいいとアドバイスしたいくらい。高齢になってからでは、お金の価値を今=若い頃と同じようには引き出せないですからね。

親やおじいちゃん・おばあちゃんを海外に連れて行ってあげたいと思っている方に、ツアー旅行という選択肢はとても心強いと思います。全部手配してもらえる安心感は、思っていた以上のものでした。次は両親を連れてどこかに行こうかな。

▼ 毎年人気のツアーなので日程によってはすぐ埋まるそうです。
空き状況だけでもチェックしておくのがおすすめですよ

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