猫が血尿を出した日。獣医さんおすすめサプリ「フェルロ」と初期の尿路結石ケア実践記

トイレに座って指を唇に当て、暗い表情で辛そうにしている猫の様子。 まる美

ある日、猫のトイレ掃除をしていて「あれ?」と思いました。
砂の上に、うっすらピンク色のしみ。

最近、トイレに座っている時間が長い。
たまにトイレに入って大きな声で鳴いている。

…………

嫌な予感的中。
うちのオス猫が、血尿を出していました。

結論から言うと、すぐに動物病院を受診して「初期の尿路結石」と診断され、獣医さんに勧められた猫用サプリ「フェルロ」と、食事・水分補給の見直しで、今は落ち着いて過ごせています。

この記事では、

・猫が血尿を出したときにまずやったこと(様子見しなかった話)
・オス猫が尿路トラブルになりやすい理由
・実際に使っているサプリ「フェルロ」の成分と、感じたメリット・デメリット
・我が家で続けている水分補給作戦(水飲み場の増設)

を、実体験ベースでまとめています。
「うちの猫も血尿が出た」「尿路トラブル予防にフェルロが気になっている」という方のヒントになれば嬉しいです。

猫の血尿を確認したあと、まずやるべきこと

ある日、いつものようにトイレ掃除をしていて「あれ?」と思いました。
砂の上に、うっすらピンク色のしみ。最初は照明のせいかな、と思ったのですが、数時間後にまた同じような跡がついていて、血が混じっていることを確信しました。

その頃から少しずつ、トイレに座っている時間が長くなったり、トイレから出るときに「ァオ~~ン…」と大きな声で鳴いたりする様子も見られるように。

「これはさすがにヤバいかもしれん……」と感じて、翌朝いちばんで動物病院に連れていきました。

泌尿器系のトラブルは、とにかく早め早めに動くのが本当に大事で、これまで何匹も見送ってきた経験からも、「様子見」はNGだと強く感じています。

目を閉じて、真剣にトイレを頑張っている黒猫の様子。
まる美
まる美

血尿や頻尿、トイレで長時間うずくまっているなどのサインがあるときは、まずは迷わず受診を最優先にしてください。サプリやフードの見直しは、その後の話です。

なぜオス猫は尿路トラブル・血尿になりやすいのか

病院で先生に言われたことを、まずシンプルにまとめます。

・猫はもともと砂漠の生き物で、水をあまり飲まない体質を持っている
・そのため尿が濃くなりやすく、腎臓や膀胱、尿道に負担がかかりやすい
・オス猫の尿道はメスに比べて細く長く、途中でカーブしているため、結晶や詰まりが起きやすい
・詰まりが重症化すると、命に関わることもある

さらに、こんな条件が重なると特にリスクが高まるそうです。

・去勢手術をしている
・室内飼いで運動量が少ない
・ドライフードをメインに食べている
・ほかの猫と同居している(ストレスがかかりやすい)
・水をあまり飲まない

うちの子、全部当てはまっています。

わが家には猫が6匹います。いちばん年上の子はもう18歳になるおじいちゃん猫で、これまでも何匹かを腎臓の病気で見送ってきました。

「猫の腎臓はものすごく高機能なんですよ。高機能がゆえに、1度壊れると元には戻せない。

その昔、獣医さんから聞いたこの言葉。トイレの砂に血尿を発見すると、いつもこの言葉が脳裏によみがえり、心臓がキュッとなる。何度経験しても、本当に辛いものです。

それでも、そのおじいちゃん猫以外は皆腎臓トラブルもなく健康で、久しくその手の症状とは無縁だったのですが……こうして要因を見てみると、リスク因子がきっちり揃っている。先生の話を聞きながら、油断は禁物だと思い直しました。

我が家の猫が「初期の尿路結石」と診断されたときの話

診察と検査の結果、診断は「尿路結石の初期」。
幸い、今すぐ命に関わるような重い状態ではないと言われ、ホッと胸をなでおろしました。

そのうえで先生からは、

・処方薬をきちんと飲ませること
・水分を意識的に摂らせること

を強く勧められました。

「できればウェットフード中心の食事にしてあげてください。水分を摂るだけでも、尿の濃さが変わって負担が減りますよ」と言われ、帰宅後すぐにフードの見直しを始めることにしました。

猫がウェットフードを食べないときに試したこと

病院から帰ってきて、「よし、今日からウェットメインにするぞ」とやる気満々だった私。
ところが、ここからが本当に大変でした。

うちの猫たちは、夜だけウェットフードをあげていたとはいえ、メイン(置き餌にしています)はずっとドライ。しかも、今回症状が出てしまった子は夜も完全にドライフード派。「猫はグルメ」とはよく言うけれど、ここまで頑固だとは思っていませんでした。

試したことをざっと挙げると、

① いつものドライフードをお湯でふやかす
やわらかくして水分を含ませようとするも、食感が変わるのが嫌なのか、においをかいでそっぽを向く→去っていく

② 汁気の多いスープ系ウェットにする
「スープタイプなら飲んでくれるかも」と思ったけど、お皿の前で固まったまま、匂いだけかぐ→去っていく

③ ちゅ~るで混ぜる
少し食べてくれたけど、ちゅ〜るだけきれいになめて、ウェットには口をつけない→去っていく(策士……)

どれもうまくいかなくて、しばらくは頭を抱えていました。

まる美
まる美

猫がウェットフードを食べないときに思いつくことはひと通り試しましたが、どれもうまくいきませんでした。「切り替えに苦労しているのって、うちだけじゃないよね…?」と途方に暮れていた頃、再診のタイミングで獣医さんから教えてもらったのが、今回紹介するサプリ「フェルロ」でした。

獣医さんに勧められた猫用サプリ「フェルロ」とは?

行き詰まって再度受診したとき、先生から
「食事や水分対策と一緒に、こういうサプリを使ってみるのもひとつの手ですよ」
と教えていただいたのが「フェルロ」というサプリメントでした。

フェルロの容器のアップ。手に持った容器の後ろで黒猫がこちらを見ながら横切ろうとしている様子。

フェルロは、動物用医薬品メーカー・ビルバックが出している猫用の液体サプリで、下部尿路(膀胱)の健康維持を目的としたものです。

成分と特長をざっくりまとめると、

  • ハイビスカスフラワーエキス(膀胱粘膜の健康をサポート)
  • グルコサミン(膀胱の細胞の健康をサポート)
  • L-テアニン・緑茶ポリフェノール(猫の安心ケアをサポート)
  • チキンフレーバー(嗜好性アップのため)
  • 液体タイプで、おいしく続けやすい
  • ごはんにかけてもいいし、付属のシリンジで直接口に入れてもOK
  • 猫の体重によらず、1mlを1日2回が目安量(付属シリンジで計量できます)

という感じです。
「92%の猫が食べてくれた」という実証データがあるのも、先生が勧めてくれた理由の1つ。


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フェルロを実際に使って感じた効果とデメリット

まず、うちの子にとっては「味のハードル」を越えやすかったのが助かりました。
ごはんにかけると最初は警戒して食べてくれなかったので、付属のシリンジで直接口に入れるスタイルに変更したのですが、チキンフレーバーのおかげか、思ったよりおとなしく飲んでくれました。

女性が黒猫をひざにのせて、シリンジでフェルロを口に流し込んでいる様子。

こんな感じでシリンジをサイドから入れてやると飲ませやすいです。

フェルロを始めてから1〜2週間ほどすると、「あれ、今日はウェットを全部食べたな?」という日がちらほら出てきて、1か月後にはウェットフードに対する強い拒否反応がほとんどなくなりました。

これがフェルロの直接の効果なのか、時間をかけて「ぼくの夜ごはんはもうこれになったんだ」と悟ってくれただけなのかは正直わかりませんが、少なくとも食事の時間のストレスはぐんと減りました。また、「水分をしっかり摂ってもらえている」という安心感が、飼い主側のメンタルにもかなり効きました。

もちろん、いいことばかりではありません。

・ごはんにかけても、全猫が喜んで食べるというわけではない(我が家もこれはNGだった)
・薬ではないので、「これだけで尿路結石が治る」ような即効性は期待できない

・価格安いとは言えないので、毎日続けるならコスパも考える必要がある


以上のような点は、使ってみて感じた正直なところです。あくまでフェルロは「下部尿路の健康維持をサポートするサプリメント」であって、病気を治す治療薬ではありません。

まる美
まる美

すでに血尿が出ている・頻尿が続いているなどの症状がある場合は、まずは病院で診てもらうことをおすすめします。サプリメントはその後で導入してください。

猫に水を飲ませるためにやったこと(水飲み場増設など)

フェルロと並行して、もうひとつ徹底しているのが「とにかく水を飲みやすい環境をつくること」です。

猫は「自分のごはん皿の近く」にある水はあまり飲まない傾向があると言われていて、「ここは食べる場所」「ここは飲む場所」が分かれているほうが、自然に水を飲んでくれることがあります。

わが家では今、

・リビングに2か所
・廊下に1か所
・寝室の入り口に1か所

の合計4か所に水飲み場をつくっています。
多頭飼いだと「誰かが先に飲んでいたから行かなかった」ということも起きがちなので、水場を増やして「どこでも飲める」状態にしておくのは、かなり効果的だと感じています。

一時期は給水器(循環型のウォーターファウンテン)も試しましたが、うちの子たちの反応はいまいち。
今は「ヘルスウォーターボウル」という器に入れた水をすごくよく飲んでくれるので、水飲み場はすべてこのボウルで統一しています。

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フェルロが向いている猫・向かないケース

フェルロは「こんなリスクに当てはまる猫に特におすすめ」と公式でも案内されています。
ぜんぶうちの子たちのことで笑えなかったのですが…

まる美
まる美

獣医さんいわく、「どれか1つでも当てはまるなら、予防的に使い始めるのもひとつの選択肢」とのこと。「なってから対処」より「なる前に防ぐ」のほうが、泌尿器系のトラブルでは特に大切だと感じています。

一方で、フェルロが万能というわけではありません。

  • すでに重篤な尿路疾患があり、薬物治療中の猫
  • 原材料にアレルギーが心配な猫
  • 「サプリを飲ませれば水分補給しなくていい」という使い方はNG

特に、持病がある子の場合は、必ず主治医の先生に相談してから使うことをおすすめします。「血尿が出た」「頻尿が続いている」「トイレで長時間うずくまっている」などの症状がある場合は、まずは受診が最優先。フェルロ=サプリメントだけに頼るのではなく、「水分をしっかり摂ること」「トイレの様子を観察すること」とセットで考えていくのが大事だと感じています。

フェルロについてよくある疑問Q&A

Q1. どのくらいの期間続ければいい?

まる美
まる美

うちではまず「1本(60ml)を毎日続けてみる」を目安にしました。1頭あたりの使用量は1回1ml・1日2回が目安なので、1頭なら約1か月、2頭なら約2週間で1本を使い切る計算です。正直なところ、「ここまで続ければ絶対OK」という明確なラインはありません。我が家では、血尿やトイレの様子に異変がないかを毎日チェックしながら、まずは1本使い切るまで続け、その後も再発予防の意味で継続しています。

Q2. フェルロだけで血尿や尿路結石は治る?

まる美
まる美

フェルロはあくまで「下部尿路の健康維持をサポートするサプリメント」であって、病気そのものを治すお薬ではありません。血尿が出ている、頻尿が続いている、トイレで長時間うずくまっているといった症状がある場合は、まずは必ず動物病院で診察と治療を受けることが最優先です。我が家の場合も、「フェルロさえ飲ませておけば大丈夫」という考え方はしていなくて、【獣医さんの指示どおりに薬を飲ませる】【フードや水分補給を見直す】【そのうえでフェルロをプラスする】という位置づけで使っています。

Q3. 子猫やシニア猫にも使っていい?

まる美
まる美

公式情報では「猫用サプリ」とされていますが、年齢や体格、持病の有無によって適切な使い方が変わるため、子猫やシニア猫に使う場合は必ず主治医に相談したほうが安心です。特に、腎臓病などの持病がある子や、すでに別のお薬・サプリを使っている場合は、自己判断で増やさず、病院で「一緒に使っても大丈夫か」を確認するようにしてください。

Q4. ごはんにかけても食べないときはどうすればいい?

まる美
まる美

うちの猫もそうだったのですが、「フードにかけると匂いが変わって嫌がる」というパターンはけっこうあります。その場合は、無理にフードに混ぜず、付属のシリンジで口の横から直接少しずつ入れてあげる方法のほうがうまくいきました。それでも嫌がる子はいると思うので、【好きなおやつに少量ずつ混ぜて様子を見る】【一度あきらめて数日空けてからごく少量だけ試す】など、イッキに1ml飲ませようとしないのがコツかなと感じています。

Q5. フェルロを使えば、水をあまり飲まなくても大丈夫?

まる美
まる美

これは完全に「NO」です。フェルロはあくまで下部尿路の健康維持をサポートするもので、水分補給の代わりにはなりません。尿路トラブルの予防で本当に大事なのは、
【尿石をおしっこでしっかり流し出せるくらい水を飲んでもらうこと】【トイレの状態をこまめにチェックすること】だと獣医さんからも繰り返し言われました。フェルロは、その「ベースの対策」にそっとプラスする存在、という感覚で使うのがおすすめです。

Q6. フェルロはやめどきが難しそう…どう考えればいい?

まる美
まる美

 我が家は「完全にやめる」より、「量や頻度を相談しながら調整する」という考え方にしています。例えば、【状態が落ち着いているときは、1日1回に減らす】【季節の変わり目やストレスが増えそうなタイミングだけ、1日2回に戻す】というふうに、獣医さんと相談しながらゆるやかに続けるイメージです。「怖くていきなりゼロにはできない…」という飼い主さんの気持ちも、私はめちゃくちゃわかるので、無理にスパッとやめずに、様子を見ながら調整でいいと思っています。

まとめ:猫の血尿・尿路トラブルを「なる前に防ぐ」ために

血尿を見つけたときは、本当に辛く、早くなんとかしてやらないと……と気が急きました。
でも、あのタイミングですぐ病院に連れていって、フェルロのことを知れて、水分補給の大切さを改めて実感できたのは、本当によかったと思っています。

うちの子は今のところ再発なく過ごせていますが、それは「特効薬があったから」というよりも、

・水分をしっかり摂ってもらうこと
・なるべく尿路や腎臓に負担をかけない食事にすること
・トイレの変化に早く気づくこと

の積み重ねだと感じています。
フェルロは、その積み重ねを少し助けてくれているサプリのひとつ、という位置づけです。「うちの子も条件が当てはまってるかも……」と感じたら、かかりつけの先生と相談しつつ、こうしたサプリをうまく取り入れていくのもひとつだと思います。

リラックスして、お腹を天に向けてぐっすり眠っている黒猫の様子。

この記事が、膀胱炎や尿路結石でしんどい思いをしている猫と暮らしている方、「フェルロ、実は気になってた!」という方の参考になれば嬉しいです。

まる美
まる美

猫らのトイレを毎日チェックするのは、もはや私の日常です。トイレの砂を掃除する時は絶好の「健康診断タイム」。おしっこの状態はどうか、砂の色は変わっていないか、つぶさに観察するようにしています。


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