酸味と甘みが苦手なブラック派が、ベトナムコーヒーの練乳で好みを強制アップデート!

ベトナムのフィンでコーヒーを作っている猫。テーブルに置かれた金属製のドリッパーから一滴一滴したたり落ちるコーヒーを見つめている。 おいしい

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私は昔から、コーヒーの「酸味」が苦手。というより嫌い。
そして、コーヒーに「甘さ」を足すことはもっと嫌いでした。


飲むなら絶対ブラック。

どんなに有名店の一杯でも、口に入れた瞬間にキュッとくる酸っぱさがあるとそれだけでがっかりしてしまいます。​しかも、そこに砂糖やミルクなど「甘さ」が加わると最悪で、市販の甘い缶コーヒーやラテは一切飲みません。

​甘さが足されると、とたんに後口が悪くなる。市販の甘いコーヒーやラテを飲んだ後って、めちゃくちゃ口が臭くならないですか?そこにタバコでも吸われた日には、その口から吐き出される悪臭に殺意すら覚えます(苦笑)。

でも今年の1月。
初めてのベトナム旅行中。

甘くて濃厚な練乳(コンデンスミルク)と、容赦ない苦味を持つロブスタ種のコーヒーで作られた「ベトナムコーヒー」によって、こんな私の頑固なコーヒー観が文字通り「改革」されたんです。

今回は、「絶対ブラック派」だった私がなぜベトナムコーヒーにハマり、帰国後も追いかけ続けることになったのか。その「スイーツ的コーヒー体験」を語ろうと思います。

通信トラブルの地獄で出会った、酸味ゼロ「救いのベトナムコーヒー」

出会いは最悪な状況の中で訪れました。 以前書いた e-SIMの設定トラブル記事 でも触れましたが、ベトナムに着いて3日目。私はスマホのデータ容量がゼロになるというピンチの真っ只中にいました。

初訪問のホーチミンで、地図が見れず、タクシー(Grab)も呼べない……不安と疲労でヘトヘトになりながら、フリーWi-Fiを求めて飛び込んだ、街角のバインミー屋さん。そこで注文したのが、バインミーと「ベトナムコーヒー」。運ばれてきたグラスの底には、これでもかというほど真っ白な練乳が沈んでいました。

グラスの底に真っ白な練乳が沈んだアイスベトナムコーヒー

その時の私はこう思いました。

「うわぁ~これ絶対甘すぎるやつだよね……後口が悪くて、余計に喉が乾きそう……」

 

ところが!

口の中に侵入してくるだろう極度の甘みを警戒して、おそるおそる一口飲んだ瞬間、甘くて濃厚な練乳を吸い込んだストローの中を、脳にくるようなガツンとした苦味と重厚なコクのコーヒーが追いかけてきて……

まる美
まる美

全く嫌な甘さじゃないのだが?!?!

心身ともに疲弊しきった私の細胞に、糖分とカフェインがじわぁ……と染み渡っていく。これは、「苦味と甘味が互いに殺し合うことなく融合した別次元のスイーツや~」などと彦摩呂のように感動しながら、ごくごく飲んでしまいました。

フィンで落とすTRUNG NGUYEN。本場の儀式的ベトナムコーヒー体験

その後、私は本場「TRUNG NGUYEN(チュングエン)」のカフェにも足を運びました。

テーブルに運ばれてきたのは、グラスの上に堂々と鎮座するステンレス製フィルター「フィン」(下画像の黒いドリッパー)。そのフィンから、濃厚なコーヒーの滴がポタ…ポタ…と、ゆっくり落ちていくのを待つ時間自体が、すでに小さな儀式のようでした。

抽出が終わったら、自分の手で練乳と共に氷入りのグラスにトロリと注ぎ、しっかり混ぜてから一口。

「これは、ただの飲み物じゃなくて『文化』そのものだな」

と腑に落ちた瞬間でした。

強い苦味とコク、そこに練乳の厚みある甘さが重なって、酸味を感じさせない。「ブラック以外ありえない」と思っていた私が、ここで完全にベトナムコーヒーに心を掴まれてしまいました。

ベトナム現地のカフェ。ステンレス製のフィルター「フィン」から、グラスへゆっくりとコーヒーが滴る様子。横にはたっぷり氷が入ったグラスと練乳の入ったピッチャーが置かれている。

TRUNG NGUYEN COFFEEのカフェでオーダーしたオーソドックスなベトナムコーヒー

帰国後の「ベトナム・ロス」を救った、TRUNG NGUYEN専門店とAmazon

日本に帰国してからも、あの一杯が頭から離れませんでした。

いつも美味しく飲んでいたブラックコーヒーも、どこか軽くて物足りない。あのロブスタ種特有のガツンとした苦味と、酸味ゼロのキレの良さが恋しくてたまらなくなりました。

「あれ、家でも再現してみようかな」

そう思い立って、私はすぐにスマホを手に取りました。 検索結果に出てきたのは、ベトナムコーヒーの代名詞的ブランド「TRUNG NGUYEN(チュングエン)COFFEE」そう、現地カフェでも楽しんだ、あのコーヒーです。

私は神戸にあるベトナム食品の専門店で、TRUNG NGUYEN COFFEEの正規代理店でもある「ヴィージェイストア」さんというところで、フィン付きのセットを見つけました。

チュングエンコーヒークリエイティブ5とステンレス製のフィンを並べてある様子
まる美
まる美

ベトナムといえばロブスタ種だよね! この、フィンが付いてる「CREATIVE」っていうのを買って、家でもポタポタしちゃおーっと♪

と、喜び勇んで注文したのですが……
ここで私は、ある「勘違い」から、さらなる発見をすることになります。

「SANG TAO(サンタオ)」と「CREATIVE(クリエイティブ」
その名の真相

届いた箱を開けて、私は固まりました。

「あれ? パッケージにアラビカ種って書いてある……?私が欲しかったのはロブスタ種なんだけど……」


そう、私はCREATIVEシリーズにいくつも種類があることを知らず、うっかり最初に目に入ったセットを注文していたんです。そして、この5番は求めていたロブスタ種100%ではなく、酸味が懸念されるアラビカ種100%のものでした。ちなみにロブスタ種100%は「1番」。追加で注文しようとしたのですが、残念ながら欠品中でした。

仕方なくほかで買えるところはないかとネットで調べてみると、Amazonで「SANG TAO(サンタオ)」というシリーズを見つけました。 これの1番もロブスタ種100%。

「ヴィージェーストアさん、これは取り扱いしてないのかな?」

と疑問に思った私は、すぐにお店へ問い合わせました。すると、お店の担当者・Mさんから、非常に丁寧な回答をいただけました。

知っておくと便利な豆知識 「SANG TAO」=「CREATIVE」

実はこの2つ、全く同じものでした。
以下は、Mさんの返信から抜粋したものです。

質問の件につきまして、下記の通りご案内いたします。

<CreativeシリーズとSANGTAOシリーズの違いについて>

SANG TAOシリーズ:ベトナム国内販売専用、ベトナム語パッケージ

CREATIVEシリーズ:SANGTAOシリーズの輸出専用パッケージ
ベトナム国外で販売をする為に英語パッケージにした製品です。

ベトナム語の『sáng tạo』を英語に翻訳すると『CREATIVE』となります。

SANG TAO 1 → CREATIVE1
SANG TAO 2 → CREATIVE2
SANG TAO 3 → CREATIVE3
SANG TAO 4 → CREATIVE4
SANG TAO 5 → CREATIVE5
SANG TAO 8 → CREATIVE8

つまり、中身は同じTRUNG NGUYEN社の公式なコーヒーで、どちらの名前で売られていても、番号が同じなら味は同じ。Amazonで探す際も、この両方のワードで検索すると、お目当ての番号が見つかりやすくなるというわけです。

番号ごとにブレンドや焙煎が変わり、

1番:ロブスタベースで、ベトナムコーヒーの王道的な濃厚テイスト
5番:アラビカがメインで、香りが豊か、深煎りでしっかりしたコク

といったように、狙っている味の方向性が違う。そして、私の手元に届いたのは「CREATIVE 5」。
「ロブスタ100%の1番を買ったつもりが、アラビカ主体の5番を買っていた」という、うっかり過ぎる勘違いから、新たな発見が始まることになりました。

深煎りアラビカの「CREATIVE5」は、練乳なしでも楽しめる
「酸味ゼロ」コーヒーだった!

まずはブラックで入れたCREATIVE5を飲んだ後の第一声。

まる美
まる美

……アラビカなのに、酸味が全くないよ?!?!

一般的にアラビカ種は酸味や香りが特徴と言われますが、深煎りにすることで酸味は控えめになり、コクと苦味が前面に出てきます。CREATIVE5はまさにそのタイプで、丁寧な深煎りによって、私が苦手な酸っぱさは、ほぼ姿を消していました。

ブラックで飲んでも、しっかりした苦味とナッツやカカオを思わせる香ばしさが立ち上がり、一口ごとに気分をリセットしてくれる感じ。この香りがとにかく素晴らしくて、開封してもなお褪せる気配はありません(ここに香りを貼り付けることができないのが悔しい)。

当初の目的だった「ロブスタ100%」とは違うけれど、アラビカを深煎りしたらここまで酸味を抑えられるんだ……という新しい発見。1番を買い損ねたおかげで、私は「アラビカでも酸味を克服できる」という新たな境地にたどり着けました。

間違えて買ったCREATIVE5。
とにかくこの香りが素晴らしいので、皆さんもぜひ体験してほしい!

「ベトナムコーヒー×ビターチョコ」は鉄板の最強コンビ

ここからは、CREATIVE5やベトナムコーヒーを楽しむうえで、個人的に一番気に入っている飲み方(というか合わせ方)を紹介します。

それが「ベトナムコーヒー(ブラック)×ビターチョコレート」の組み合わせ。

コーヒーとチョコレートって、もはや説明不要なほど相性抜群の鉄板コンビですが、ロブスタや深煎りアラビカを使ったベトナムコーヒーは、その中でも「ブースター役」として本当に優秀。

ベトナムコーヒーの重厚な苦味がチョコレートのカカオ感をさらに引き立てて、少量のビターでも「満足度の高いおやつ時間」になります。しかも、ブラックで飲めば後味は意外なほどスッキリ。

まる美
まる美

強烈な苦味と独特の香りが甘さをしっかり受け止めてくれるので、多少甘みのあるおやつといっしょに飲んでも、缶コーヒーのようなイヤな後味や、あの最悪な口のニオイ問題がほとんど気になりませんでした。

甘さが欲しいときは、現地スタイルで練乳をたっぷり追加します。すると、チョコレートなどのペアリング不要な『飲むスイーツ』に早変わり。アイスで淹れてカフェ・スア・ダ(Cà phê sữa đá=練乳入りアイスベトナムコーヒーで、私は断然こっち派!)にしたり、練乳の量を調整して甘さを微調整したり。その日の気分や体調に合わせて、カフェインと糖分のレベルを変えられるのも楽しいポイントですよ。

ベトナムの乳製品メーカー・ヴィナミルクが製造するコンデンスミルクのブランドオントーのアップ

私のお気に入りはこちらの練乳。
缶タイプなので、開封したあとはメイソンジャーに移して冷蔵庫で保管しています。

まとめ:コーヒーの「酸味が苦手」な人はベトナムコーヒーを試してみて

CREATIVE5(アラビカ深煎り)でこれだけ感動している私ですが、やはり本命はロブスタ種100%の「CREATIVE1(SANG TAO1)」。ロブスタならではの力強い苦味とコクをしっかり感じられる、ベトナムコーヒーの王道ブレンドと言われています。

TRUNG NGUYENのSANG TAO/CREATIVEシリーズは、日本でもAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの通販で購入できます。​


もしあなたが「コーヒーの酸味がどうしても苦手」「でもブラックのキレは好き」というタイプなら、ベトナムコーヒーはかなり有力な選択肢になるはず。

ロブスタ中心の深煎り豆を選び、フィンやドリッパーで濃く淹れて、そこに練乳を足してみる。それだけで自宅が現地のカフェ気分に……。ベトナムの練乳入りアイスコーヒー「カフェ・スア・ダ(Cà phê sữa đá)」としても知られるベトナムコーヒーは、酸味が苦手な人にも飲みやすい一杯です。

※甘い香りでコーヒータイムを楽しむなら、ハワイのフレーバーコーヒーもおすすめコナブレンドにバタースコッチの香りをまとわせた、お気に入りの一杯についてはこちらで詳しく書いています👇

あの日、通信トラブルに見舞われていたベトナムの街角で、もし私が「ブラック以外は絶対に認めない」と殻に閉じこもったままだったら、この世界には出会えなかったと思います。

こだわりを持つのは楽しいけれど、ときどきそのこだわりを意図的に壊してみると、予想外に心地よい景色が広がることもある。ベトナムコーヒーは、そんな体験をさせてくれた一杯でした。

まる美
まる美

私は今日もCREATIVE5のストックを楽しみつつ、通販サイトの再入荷通知をチェックしています。次こそはCREATIVE1(SANG TAO1)を手に入れて、ロブスタ100%のさらなる深淵をのぞき込む!!

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